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北九州国際ビエンナーレ「移民」関連企画 中国ドキュメンタリー映画の現在

 投稿者:AIK高橋  投稿日:2009年10月30日(金)09時39分8秒 125-13-84-134.rev.home.ne.jp
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  こんにちは、AIK事務局の高橋です。
明日、土曜日にあります中国ドキュメンタリー映画上映会のご案内をさせていただきます。直前のお知らせになり、大変失礼いたします。
今回、映画のコーディネートを含め、トークでお越しいただく麻生晴一郎さんの中国のお話はいつも刺激的で大変楽しみです。この機会に門司港のビエンナーレ会場など、まだ足を運んでいない方もぜひぜひ、お越しくださいますようよろしくお願い申し上げます。
以下、映画の詳細内容です。

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北九州国際ビエンナーレ'09 移民 関連企画
中国ドキュメンタリー映画の現在
http://a-i-k.jp/recent_project/article/09-10-31
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10月31日(土)17:00より、ギャラリーSOAPにて、
北九州国際ビエンナーレ'09 移民 関連企画
「中国ドキュメンタリー映画の現在」を開催いたします。

日本では未公開の作品を中心に、中国に生きる多様な個人の日常に
焦点を当てた作品3本を一挙上映する他、中国グラスルーツ文化の
現在についてのトークを行います。
ハードコアな中国ドキュメンタリー映画の夜にぜひお越し下さい。

日程:10月31日(土) 17:00〜(終了は21時ごろの予定です)
会場:GALLERY SOAP(小倉北区鍛冶町1-8-23 2F)
チケット(3本共通):1,000円+1drink

上映作品:
自由城的囚徒(自由都市の囚人)(監督 胡佳/2007年/31分)
女人50分鐘(女50分間)(監督 石頭/2006年/54分)
排骨(パイグー)(監督 劉高明/2006年/106分)

トーク:麻生晴一郎(中国の現代アート/ドキュメンタリー
映画/アンダーグラウンド文化研究 北九州国際ビエンナー
レ・ゲストコーディネーター)
http://gikyoudai.exblog.jp/
司会:毛利嘉孝(社会学者/東京芸術大学准教授)


上映作品の内容:
自由城的囚徒(自由都市の囚人)(監督 胡佳/2007年/31分)

北京市郊外の一般市民向けのニュータウン・自由城。
ここに住む人権活動家の胡佳・曾金燕夫妻は、2006年から
2007年にかけて警察の厳しい監視下に置かれていた。国保
と呼ばれる公安警察の徹底的な監視を受ける胡佳は、自分
たちを見張る警察官たちを逆に日々盗撮し、自ら実況中継
して生々しい様子を伝える。中国では体制に逆らう者は容
赦なく叩きのめされる。しかし、自由を求め体制と対立す
るがゆえに監視される者と、上司の指示で監視せざるを得
ない警察官とでは一体どちらが真の意味での囚人なのか...
仕方なしにマンションに張り付く警察官の退屈な日常を胡
佳はたんたんと撮り続ける。
中国のインディペンデント映画は国家の検閲を受けない。
とは言え必ずしも日本で想像されがちな反体制的な作品ば
かりではない。反体制的作品を期待する日本人観衆と中国
人監督の間にはしばしば理解の壁が生まれる。理解の壁を
取り除くためには反体制的作品がどのようなものなのかを
知る必要があろう。そのために他の芸術祭では紹介が難し
い本作品を本邦初公開する。

監督プロフィール
胡佳(フージャー)
1973年北京市生まれ。大学在学中より社会活動に従事、売
血エイズ問題で被害者の人権に取り組むほか、言論の自由
や人権を脅かされる人たちのために積極的な活動を展開。
2007年12月27日に拘束され、翌年春に国家転覆扇動罪など
で3年半の実刑判決を受け、現在獄中にある。08年からノー
ベル平和賞の候補にノミネートされているほか、08年10月
にはサハロフ賞を受賞した。

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女人50分鐘(女50分間)(監督 石頭/2006年/54分)

少数民族として内陸部・貴州省の山で生まれ、放浪の人生
を送り、中国で初めてレズビアンであることを告白した女
性アーティストが、現在のパートナーと2人で自分たちの
放浪人生にゆかりある貴州、青海、北京を歩き、女性たち
を撮り続ける。日常の断片を切り取ったスナップ風の映像
が監督の主観的メッセージとともに綴られる。本作品は国
内の映画祭だけでなくビデオアート作品としても紹介され
ており、ストーリー性は希薄だが、通常のテレビ番組・映
画ではカットされてしまいそうな何気ない映像は迫力があ
り、日常の中に問題を見出そうとする監督の本意が伝わる。
中国は男女平等の国と言われる一方で伝統的な男尊女卑が
根強い一面がある。女性が男性に頼らずに一人で自由に生
きていくことはいかなるものなのか?
貴州省でパートナー女性の故郷を訪ねた終盤のシーンなど、
本作品にはしばしばレズビアンが登場する。レズビアン=
子を産まない不孝者、の認識が根強くある中国では内部的
な上映会を除いて上映の機会はない。欧米では芸術祭や同
性愛・フェミニズムのシンポジウムで上映されたことがあ
るが、日本ではこれが初公開となる。

監督プロフィール
石頭(シートウ)
1968年貴州省生まれ。ミャオ族。
小学生時代から飲酒して男子小学生と格闘するなど自由奔
放に育ち、大学卒業と同時に中国西部、北部などを放浪。
絵を描いたりして生計を立てる。現在はパートナーの明明
(ミンミン)とともに北京に在住し、レズビアン・女性の
自由などをテーマに映像作品を手がけるほか、同性愛関連
の映像祭やシンポジウムを開催するなど精力的に活動して
いる。

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排骨(パイグー)(監督 劉高明/2006年/106分)

香港と接し、中国で最も急速な経済発展が成された大都市・
深。そこには全国の農村から一攫千金・豊かで幸せな生
活を求めた人々がやって来る。多数の出稼ぎ労働者たちの
異郷での夢が今の中国を形成している。本作品はそんな異
郷の夢に等身大で追っている。
内陸部・江西省の農村出身の排骨(パイグー)は深で海
賊版DVDの販売という違法な商売を行う青年。けっして
悪人ではなく、映画が好きで、恋愛をしたいのに農村出身
者にはその資格がないと端からあきらめている、ごく平凡
な幸福を夢見る青年。彼の人並みな夢ははたして実現され
るのか...
密着取材にもとづいた正統派のドキュメンタリー映画作品
であり、ごくありきたりな人のまっとうな暮らしや思いが
描かれている。中国の出稼ぎ青年の一端がうかがえるとと
もに、この映画が検閲なしでしか成立しえないこともまた
中国の映画事情を物語るであろう。

監督プロフィール
劉高明(リュウガオミン)
1972年江西省生まれ。若い頃から深に出て苦労し、デザ
イン会社を立ち上げる。2005年より映画制作を始め、本作
品以外にも≪阿松≫、≪左右≫など自身の等身大ともいえる
深の地方出身者を題材にした映画作品を発表している。
本作品がデビュー作。


参考文献
麻生晴一郎『反日、暴動、バブル 新聞・テレビが報じな
い中国』(光文社新書2009年9月刊)

以上

http://news.a-i-k.jp/

 
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